ホシケミカルズの原料力

キーマンインタビュー 

ホシケミカルズがお手伝いさせて頂きました、県産素材を生かした化粧品OEM事業について、
青森産のナマコを使った「SEA LINE SOAP」という商品があります。
今回はこの仕事のコーディネーターでもあり、文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム 研究統括
バイオテクノロジー部 総括研究管理員である阿部 馨氏にお話を伺いました。


阿部 馨
◆◇◆プロフィール◆◇◆
地方独立行政法人 青森産業技術センター弘前地域研究所
バイオテクノロジー部 総括研究管理員(部長事務取扱)医学博士
<プロテオグリカンをコアとした津軽ヘルス&ビューティ産業クラスターの創生ホームページ>
http://www.aomori-itc.or.jp/pg/index.html

Q1.今回のプロテオグリカンプロジェクトが始まったきっかけを教えて下さい

長年のプロテオグリカン研究から始まりました

弘前大学医学部で30年近くプロテオグリカン(以下PG)の研究しているのですが、そのPGが
鮭頭(氷頭)に大量に入っていることを発見し、化粧品、健康食品、医薬品として商品化できないか、
ということで始まりました。
現在は「文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム PGをコアとした津軽ヘルス&
ビューティー産業クラスターの創生」事業として青森県に採択され、PGを活用した機能性食品や
化粧品、医薬品などを研究開発し、商品化することによって、「ヘルス&ビューティー」をキーワードとした
地域産業クラスター形成をめざした事業を展開しています。

Q2.その中で阿部さんの役割というのは何でしょうか

成功する可能性を増やすこと
PG自体の研究統括をしてますが、今回のPGの化粧品・健康食品の研究開発・商品化プロジェクトの
コーディネーターのようなこともしています。
PG自体の研究はもちろんのこと、私の役割として重視しているのは、成功する可能性を増やすことです。
例えば一つの素材でも機能性を1つじゃなくて10種類に。
出口を10倍にすれば成功する確率は10倍に増えますよね。
素材をただ「食べる」だけじゃなく、「加工して食べる」「健康食品にして食べる」「化粧品にする」という風に。
そのためには健康食品、化粧品の専門スキルを持った人を連れてこなければ成功しないですよね。

Q3.ホシケミカルズに声をかけて頂いた理由は?

最初から最後まで手厚くケアしてくれる会社
地方の企業は本当に知識を持たないので、ただ「商品作りました。終わりです」ではなく、
県内企業が商品を作りやすく、最初から最後まで手厚くケアしてくれる会社でなければ困ります。
以前に全国のOEMメーカーの企業調査をしたのですが、東京ではホシケミカルズの評価が非常に高く、
求めるサポートを提供してくれる会社だという評価でしたので選びました。
その後実際に話をしてやはりホシケミカルズで間違いないということで正式に依頼しました。

Q4.弊社の担当が青森でセミナーを開かせていただきましたね

化粧品OEMは自分の力だけでやる必要はなく、誰か専門家に頼めばいい
予め補助金で県内の企業・市町村、食品メーカー、皮膚科、エステサロン、美容院などを対象に
化粧品、健康食品事業に興味があるかどうかを調査をしたんです。
そこで興味がある企業や人を対象に化粧品OEMビジネスについてホシケミカルズに講師を依頼し
セミナーを開催しました。50人以上集まりましたね。
面白かったのがその後、私やホシケミカルズを通さず、自ら組む企業を探して
化粧品ビジネスに取り組み始めた企業も多かったことです。
セミナーを受けたことで化粧品OEMは自分の力だけでやる必要はなく、
誰か専門家に頼めばいいということがわかり、企業意識が高まったんだと思いました。

Q5.「SEA LINE SOAP」について聞かせて下さい

発売元の大豊さんもすぐ「これで行きましょう」と即決でした
ナマコを扱う水産加工会社から発売の、ナマコから抽出したエキスに、宝石パウダーを配合し、
海と宝石をイメージした石鹸です。モイスチャー、マイルド、ディープと3種類の機能を持たせました。
それに合わせそれぞれ配合成分に水、草、泥と違いがあります。
ナマコの「海の掃除屋」というイメージとも合致した提案を頂きまして、
発売元の大豊さんもすぐ「これで行きましょう」と決めていました。

Q6.3種類というのはやはり他との差別化を考えてということでしょうか

「何度も使ってもらえる良いもの」「競争できるコンセプト」を、と提案を依頼
そうです。私は化粧品というものには
「会社の特徴」
「素材の特徴」
「商品自体の特徴」
の3つが肝だと考えており、まずこの点について話し合いました。
発売元の会社はナマコについては勿論のこと、石鹸についても意欲と理解がありましたので、
スムーズな意思疎通が出来ました。
その上でパッケージに使用しているナマコのキャラクターが先に出来ていたので
それを生かす「かわいいパッケージ」と、単なる「お土産」になってしまう物も多い中、
「何度も使ってもらえる良いもの」「競争できるコンセプト」を、と提案を依頼しました。

Q7.実際に製品化するまでどのくらいかかりましたか?

企画段階から含め半年くらい
始まってしまったらかなり早くて、企画段階から含め半年くらいですかね。
この石鹸に関しては壁らしい壁はありませんでした。
中身について研究の方にすごく頑張ってもらったみたいで、おかげですごく凝った処方になりました。

Q8.担当が「いい素材があって、いい出会いを見つけてもらって、それを渡されてもっと魅力的に見せることが出来ないかというころで頭を捻った」と話しておりましたが?

私たちにはそういう「物語を付けてもらう」ということは出来ない
私たちにはそういう「物語を付けてもらう」ということは出来ません。
先ほどのSEALINE SOAPで言えば、「ただナマコの石鹸を作ればいい」という目線で見てしまうので。

Q9.実際化粧品OEMというものをやってみていかがでしたか?

バックアップというよりスキルアップになりました
当たり前ですが、化粧品というものについて学べました。
地方は消費者目線に欠けてしまいがちなところがあって、化粧品=「素材」だと考えてしまうんですよね。
だからプロに入ってもらったわけですが、容器、パッケージ、価格、法律など、
付随してくる彼是について学んだことも大きかったです。
OEMメーカーの言葉や提案を「騙されてる」と感じる人もいる。
そこで自分が間に立って伝えることで「この人はちゃんとしたこと言ってるんだな」とわかってもらうことで
スムーズにやり取りが出来、結果として良いものができる。
バックアップというよりスキルアップになりました。

Q10.これから地域化粧品をやってみようという人にアドバイスはありますか?

化粧品は意外とやりやすい
先ほども言いましたが、地方の企業は消費者目線がおざなりになりがちということに気付かされました。
良い物を作るには、当たり前ですが、消費者心理・動向を加味しなきゃいけないということを
心に留めておいて欲しいです。
とは言え、頭でっかちに考える必要はなく、まずトライしてみればいい。
必要だったら県や、企画力・提案力のあるOEMメーカーに手伝ってもらえばいい。
化粧品は意外とやりやすいです。
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