はじめての化粧品開発 ヘアケア(ヘアトリートメント編)

2009/12/25 はじめての化粧品開発 by nakajo

ヘアケア・トリートメント編

 

ヘアトリートメントは、シャンプーで髪を洗った後すぐお風呂場で使い洗い流す
インバストリートメントと、髪を乾かした後に使い洗い流さないアウトバストリートメントの
二種類に大きく分かれます。最近はアウトバストリートメントも数多く発売され
ヘアケアがお風呂場以外でも髪の状態に合わせてできるようになってきました。
それではまず、トリートメントの主な種類についてみていきましょう。

○ インバストリートメント

・痛んだ髪用トリートメント 
パーマやヘアダイで傷んだ髪に浸透してトリートメント効果を発揮するようにコラーゲンなどの
タンパク質やオリーブ油、スクワラン、ヒマシ油、ラノリン、ワセリンなどの油剤が配合されています。

・枝毛、切れ毛用トリートメント
傷んで裂けてしまった髪のタンパク質によく吸着して避けた部分をしっかり接着しやすくするために
プロテイン成分ややシリコン樹脂などが配合されています。

・オイリーヘア用トリートメント
皮脂の多い髪は、中性脂肪や遊離脂肪酸などの分泌によってベタついている為、
プロテイン成分やシリコン樹脂等が配合されています。

・軟らかい髪用トリートメント
細くてコシのない髪のため、高分子皮膜をつくり髪を硬くするようアクリル樹脂などが配合されている

・硬い髪用トリートメント
硬い髪は、水分を含むと軟らかくなる特性があるため、トリートメント時に吸水した水分を保持する
グリセリンなどや髪の表面を覆い水分の蒸発を防ぐ、ラノリンやワセリンが配合されています。

○ アウトバストリートメント

・ツヤのない傷んだ髪用トリートメント
皮脂の分泌が少ない髪や、パーマやヘアダイで傷んだ髪に十分に油分が残るように
オリーブ油やラノリンなどの油剤が配合されています。

・枝毛、切れ毛、裂け毛用トリートメント
裂けてしまった髪のケラチンやタンパク質に、よく接着するように
アクリル樹脂やシリコン樹脂などが配合されています。

・乾いた髪や硬い髪用トリートメント
髪を軟らかくするように、グリセリンやプロピレングリコールを、また吸収した水分の蒸発を防ぐよう
ラノリンやワセリンなどを配合しています。

○ 「アウトバストリートメント」にも天然の波

ここ最近のヘアケアの傾向として、消費者がナチュラル思考に流れているという
話を前回のシャンプーのところでも書きましたが、やはりその流れはトリートメント
にも顕著に現れています。
リンレンというブランドからでているインバストリートメントはノンシリコンで高知県嶺北産のゆずや
石川県産の加賀太きゅうり、愛知県産しその花穂、岐阜県揖斐郡産の緑茶、
九州有明海産の海苔エキスなど徹底して産地の明確な成分を配合しています。
また、トリートメントのアウトバス化が進むなかシャンプーや洗い流す
インバスのトリートメントだけに髪のケアに対する全ての結果をを望まない傾向が出てきました。
シリコン等で人工的なツヤを出すようなケアではなく、ノンシリコンのシャンプーやインバストリートメント
でケアしたあと、足りないなと思うツヤ感は天然の椿油や馬油でケアするというナチュラル思考の消費者もジワジワと増えだしています。

 

☆ トリートメント開発のポイント ☆

そこでトリートメント開発のポイントをまとめると以下の通りとなります

・シャンプーとの使用感の相性や仕上がり感を重視しましょう。

・インバスとアウトバス両方の商品を使っていただくことで
より高い効果を感じていただけるような商品設計が可能になります。

・人工的なツヤ感よりもナチュラルなツヤ感が求めれつつあります。

 
消費者のへアケアに求められるニーズが「どんなに人工的でも良いからツヤツヤに
したい」というものから「頭皮や髪によくて自然なツヤがほしい」というように
一段ランクアップしてきています。
ナチュラル系のヘアケアブランドは、人工的なものが入っていない分、きしみやすく
ツヤもでないと思われがちですが、そのマイナスイメージをどれだけ払拭した商品
開発ができるかが今後の鍵となっていくと思います。

虎の巻格言:「天然のツヤと人工的なギラつきでは髪の美しさが違います」

参考図書:コスメチックQ&A 日本化粧品工業連合会編
     

askme


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