注目されるオーガニック化粧品 ~Beyond Beauty Paris 2009レポート
2009/09/28 ヨーロッパ特派員だより by Saeki Mihoko
パリ通信:第37号
注目されるビオコスメ ~Beyond Beauty Paris 2009レポート

“美”の一大イベント
秋の気配が漂うこの時期のパリは見本市の時期です。
美容大国のパリですので多くの美容系見本市がありますが、
その中でも、来場人数、展示ブース数ともに最大規模なのが「Beyond Beauty Paris」。
まだ国際レベルで知られていないブランドや原料などの発掘、
今季流行の方向性、新しいアイデアなどを見つけるため、
世界各国から業界関係者約3万人が一同に介する”美”の一大イベントです。
会場では「Cosmeeting(化粧品、ナチュラル&ビオ(オーガニック)等)」
「European Spa(スパ、エステ、プロ用プロダクト等)」「Creative(パッケージ、原料等)」と3セクションに分かれています。
各ブースではひっきりなしに商談が行われ、熱心に話を聞くバイヤー達の姿が見られます。
未来型ビオ(オーガニック)コスメ
見本市全体で、ひときわビジターを集めていたのは、「Cosmeeting」ゾーンにまとめて出展していた、ビオ(オーガニック)やナチュラルベースのコスメを扱うブースでした。
ひときわ人口密度が高く、ブース数も「Cosmeeting」全体の半数以上を占める70ブースで、
毎年出展数を増やしているこのビオ分野ですが、今年特に注目するべくブランドは、
オーベルニュ地方のヴィシーに本拠地をおくPlanète Bleu傘下の「Born to Bio」です。
無農薬有機栽培で育てられた草花のエキスを利用したシャンプーやボディーシャンプー。
竹に含まれるシリカを利用したスキンケアライン。
ECOCERT(オーガニック製品を検査し認定する第三者機関)に認定されているだけでなく、
どの商品もとにかくパッケージがマンガタッチでキッチュなのです。

容器も一瞬ジュース?と思わせる形。
開発者によると、オーガニック製品の持つちょっと古めかしいとか真面目、
そういったイメージを払拭したかったから、とのこと。
つい手に取って試したくなってしまったので、その狙いは成功したと言えるでしょう。
オバマ大統領夫人も愛用のビオコスメ
それからもう一つ、アメリカのホワイトハウス内でも使用され、
オバマ大統領夫人ミッシェルさんがいたく気に入ったことで、
その名が広まりつつある「OMOYE」です。
南仏のトゥーロンにあるARCANAラボラトリーからラウンチされているブランドなのですが、
ホホバ、カメリア、アルガンなどアフリカの草木花のエキスがベースに作られた製品は、
お肌に優しいのに堅実な結果がついて来るという優れもの。
特に気に入ったのが一本でメイクオフ、保湿、栄養補給のトリプルアクションを可能にするLait sensuel du Kalahariです。
毎日使っているというお話を聞かせて頂いた広報担当の女性のお肌はとってもキレイでした。
コスメになったチョコレート
チョコレートをベースに作られたコスメ「Sensation Chocolat」のブースは、その甘い香りと、おしゃれなパッケージングに魅せられた大勢の女性バイヤー達に囲まれていました。
商品名もチョコレートムース、フォンドンショコラなどお菓子のネーミング。
テクスチャーは、例えば保湿クリームであるフォンドンショコラはチョコレートスプレッドそのもの。
香りももちろんチョコレート。恐る恐る手に塗り付けると、クリームは透明化しすんなり肌になじんでいくのです。
つるつるとした感触と淡いチョコレートの香りがいつまでも続いてとても幸せな気分でした。
その場で全ラインを購入しているバイヤーの姿も。
変わりどころといえば、日本のユーモインクの
ゴールドフェイシャルトリートメント。
デモンストレーションを行っていたブースでは、
24金を使った実際のトリートメントを受けた女性のお肌の変貌ぶりに、
人だかりから大きな歓声が起こったほどでした。
盛りだくさんのイベント
13〜16日の期間中、数々のコンフェランスやアトリエが開催されます。
また、エントリーされた21のブランドの製品から、4つのカテゴリーで優秀作品を表彰する、ビューティー・チャレンジャー・アワード。
今年は日本からExcel Beauxが参加しました。
また、今年初めて開催される、オーガニック商品の表彰式、ビューティー・オーガニック・アワードは
開催前から大きな注目を集めていました。
ちなみに今年の受賞結果は…。オーガニック・アワードに選ばれたのが、
シャマニズムと現代のコスメ技術を合わせたフランスの「Aïny」。
チャレンジャー・アワードでは、審査員賞に高級ビオコスメの「Absolution」、新人賞にメンズコスメの「66°30」、ニッチブランド賞に「Fleurs de Bach」がそれぞれ選ばれました。
訪問を終えて
今回の見本市で感じたことは、まず、どのブランドも日本への進出(または強化)を期待しており、
重要なマーケットとしてとらえていました。
美への要求が高い日本での成功は、ブランドの成功であると位置づけています。
また、ブランドイメージや商品コンセプトを大切にする取引相手を探していているようでもありました。
今年のトピックスはなんといっても年々増すビオ製品への人々の関心の高さでした。
需要が増えるにつれ「ビオ」をうたい文句にビジネスを展開するメーカーが増え、
競争が製品の効果や品質を上げ、パッケージは増々洗練されます。
しかし同時に国によって認証や規格に違いがあるなどの問題が浮上していることも指摘しなければなりません。
また、よりバリューの高い製品開発のため、原料を空輸するなど、非常にエゴな回路が出来上がっているのも現状です。
本来の「ビオ」とは一体何かを今一度考えさせられる機会にもなりました。
掲載ブランドのHPリスト
Beyond Beauty Paris : http://www.beyondbeautyparis.com
Planète Bleu : http://www.planetebleue-ecologie.com
OMOYE : http://www.omoye.com
Aïny : http://www.ainy.fr
Absolution : http://www.absolution-cosmetics.com
Fleurs de Bach : http://www.fleursdebach.fr



