ヘアケア・シャンプー編 (2009.11.16)

ヘアケア剤選びの要となるのが地肌に一番近いところで使用していくシャンプー。
近年では、シャンプーの前に使うプレシャンプーやクレンジングオイルなども登場しバリエーションが豊富になってきており、髪のまとまりや、ツヤといったヘアメイク的な部分から、より地肌ケア(頭皮ケア)を重視していくよういな流れもみられます。

それではまず、シャンプーの主な種類についてみていきましょう。


シャンプーの主な種類

・一般用シャンプー
アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩の基剤が使われることが多く、汚れが良く落ち洗った後さっぱりする為、健康な頭皮や油分の多い頭髪用のシャンプーです。

・コンディショニングシャンプー
アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩の基材が使われることが多いが、すすぎ時のきしみ感の改善やマイルド化のためカチオン化ポリマーや両性活性剤が併用されます。シャンプー後の頭髪の櫛通りを良くし、髪に柔らかさ、滑らかさ、自然なツヤを与えます。
柔らかい髪用、乾いた髪用、油っぽい髪用などがあります。

・トリートメントシャンプー
トリートメント剤としてシリコーン油や流動パラフィンなどを配合したオイルシャンプーや、痛んだ髪にトリートメント効果をもたらす加水分解コラーゲンやシルクプロテインを配合するプロテインシャンプーなどもある。

・薬効シャンプー
フケ取りシャンプーやトニックシャンプー、スカルプシャンプーなどがあります。フケ取り剤としてジンクピリチオン、オクトピロックスなどの殺菌剤や二硫化セレンなどが配合されます。

・マイルドシャンプー
頭皮や髪への刺激を軽くするアシルグルタミン酸カリウムなどでつくられた酸性シャンプーやラウリルスルホコハク酸塩、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、イミダゾリン型の両性活性剤を配合したシャンプーで痛んだ髪用やベビーシャンプーがあります。

・リンスインシャンプー
コンディショニングシャンプーによる毛表面の摩擦低下効果や静電気防止効果などにプラスして、洗髪後の頭髪後の櫛通りを良くし、髪を保護するというリンス効果を備えています。
陽イオンポリマーや低・高重合シリコーン油やシリコーン誘導体などの配合によって実現したものです。


シャンプーにも自然派の波

近年、野菜だけでなくスキンケアの分野でもオーガニックの商品が流行っていますがヘアケアの分野でもオーガニックやナチュラル系のシャンプーに注目が集まっています。
1991年にNYで誕生した「ジョンマスターオーガニック」は化学物質を一切使わずオーガニックハーブを贅沢に配合したヘアケア、スキンケアプロダクトを「地球に敬意を払うラグジュアリーなビューティーラインを」というコンセプトで開発しています。
同じく、NYで150年以上前に調剤薬局として創業し科学・薬学の知識を基に天然由来成分を配合した「キールズ」からもシリコン等を配合していない商品が新しく発売されました。
シリコンを使っていないナチュラルな商品を探す消費者も増えてきている為、このようなブランドがこれからも注目を集めていくことでしょう。


シャンプー開発のポイント

そこでシャンプー開発のポイントをまとめると以下の通りとなります。

・ダメージヘア用なの、カラーケア用なのか、スカルプケア用なのか、消費者に訴求するポイントを明確に絞って開発をすすめましょう。
・効果を訴求するケミカルなイメージでいくのか、天然のナチュラルなイメージで処方を組むのか方向性を決めましょう。


髪の悩みは、お肌の悩みと同じくらいに女性達の間では重要なものです。
カラーリングやパーマを日常的にかけることが当たり前になっている昨今、髪だけでなく頭皮のケアまでしっかりと考えていく必要があります。
髪が若いと、実年齢よりも10歳若く感じるといいます。これからはヘアケアに対するエイジングのニーズも、もっと増えていくと思います。

虎の巻格言:「髪は女の命!髪の良さを引き出す商品を」


参考図書:コスメチックQ&A 日本化粧品工業連合会編