【新着】トレンド情報 | 人気の新興ブランドでみる市場で“売れる化粧品”考察

美容業界の“フェムケア”最新市場動向

トレンド情報

フェムケア・フェムテックとは

「フェムケア」「フェムテック」という言葉は、2020年頃から徐々に認知が広がり、浸透していった注目トレンドワードです。

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「フェムケア(Femcare)」とは、Feminine(女性の)とCare(ケア)の造語、「フェムテック(Femtech)」は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)の造語だと言われています。

明確な定義はないものの、「フェムテック」はIT(情報技術)などを活用して、生理、妊娠、不妊、更年期といった、女性の健康課題の解消につなげる製品やサービスを指すのに対し、「フェムケア」はデジタルなテクノロジーを使わずに女性の体や健康をケアする製品やサービスを指すことが多いようです。

2021年のフェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場規模は、約643億円(前年比107.7%)と推計されるように現在急速な広がりを見せています。

最近では女性向けだけでなく、男性向けの商品やサービスを指す「メンテック」というワードも出てきており、新たなマーケットへ注目が集まっています。

矢野経済研究所「フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査を実施(2022年)」

 

フェムケアが注目されている背景

SDGs目標に掲げられた「ジェンダー平等の実現」が大きなきっかけのひとつかもしれませんが、世界的にジェンダーによる差がない社会を目指す「ジェンダー平等意識」が高まってきています。

販促M
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SDGs(Sustainable Development Goals)とは・・・2015年国連サミットにおいて採択された17のゴールと169のターゲットから構成される「持続可能な開発目標」の事

そのような社会全体の意識変化が、女性特有の悩みに対してオープンにSNSなどを通じて発信しあえるような環境を生み出し、悩みを打ち明けづらかった生理痛、PMS、不妊、更年期といった女性特有の悩みに対して社会全体で変えていこうという気運になりつつあります。

このような流れを受け、日本でも女性特有の健康問題による労働損失に対して国が動き出しています。

経済産業省は、月経にともなう体調不良による労働損失を4911億円に上ると試算しており、女性特有の健康問題による莫大な労働損失を防ぐため、フェムテック推進に乗り出しています。

経済産業省経済産業政策局 経済社会政策室「フェムテックに関する経済産業省の取組」 (令和3年10月22日)

 

化粧品業界のフェムケア

コスメ分野では、女性のVIO部位を中心とした「デリケートゾーンケア」が多く見られます。(但し、その定義は曖昧でメーカーやアイテムによっても異なります)

「デリケートゾーン」に多い悩みとしてはニオイ、ムレ、かゆみ等が挙げられ、機能的な相性の良さからか洗浄アイテムが多い印象です。保湿アイテムもありますが、薬機法に触れるような過激な表現の商品もあり、信頼できる情報なのかをきちんと見極めることがとても大切になってきます。

フェムケアはまだまだ発展途上の分野のため、ホシケミカルズでも提案できるよう検討中です。

また原料商社として、デリケートゾーンに特化した有用性データを持つイタリア産原料の取り扱いを開始し、OEM(ODM)アイテムへの配合・採用に取り組んでいます。原料について気になる方は、お問合せください。

デリケートゾーンケア以外のフェムケアでは、育毛剤を産後の抜け毛対策を訴求するフェムケア製品として販売するなど、これまでとは視点を変えた展開もおすすめです。

以上のように、今はまだその時々のお悩み対策としての需要の方が多いかもしれませんが、将来的には顔のエイジングケアのように若いうちから予防的にケアするような習慣が広がることで、女性のQOL向上につながっていくことも期待されます。

 
商品企画Y
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育毛剤は今までエイジングによる薄毛のお悩みケアイメージが多かったかもしれませんが、“フェムケア”アイテムとしての打ち出すことでトレンド感が増すのでおすすめです。

 

健康食品業界のフェムケア

健康食品業界のアイテムは、女性特有の悩みに向けたサプリメントが数多く発売されています。特に女性向けをイメージしやすい有名成分としては「大豆イソフラボン」「エクオール」「プラセンタ」などが挙げられます。体に取り入れるもののため、メーカー側の意識はもちろんですが、信頼できる情報なのかをきちんと消費者が見極める目を育てることも大切です。

おすすめアイテム

プラセンタドリンク OEM・ODM
※現在はプラセンタドリンクのみ対応しております。

 

まとめ

ここでは主にコスメを中心とした目線で市場をご紹介しましたが、それ以外にも今後は“直接的なフェムケア”だけでなく、香りやお茶、インナーウェアや癒しグッズをなどの“間接的なフェムケア”を含め、全方位から揺らぎやすい女性の心や身体を優しくケアするようなブランドが求められるのではないかと思います。

フェムケアがきちんと根付いていくためにも、ただ単に商品を売るだけでなく、フェムケアを提供するメーカーがきちんとした情報を提供していくこと、そして信頼できる商品を開発することが重要になってくるのではないでしょうか。

このフェムケア市場の活性化と合わせて、使う側の消費者も改めて自分の身体のことを学び、不安や疑問があればかかりつけ医に相談するなど、正確な情報を積極的に取りに行く姿勢も一緒に育成していくことが大切になってくると感じました。
(執筆者:恩田雅代)

フェム”テック”は弊社専門外となりますのでご了承ください。

 

本ブログの中には、諸般の事情により紹介を中止しているアイテム・サービスが含まれている場合があります。ご了承ください。

 

ホシケミカルズの「広報」「商品企画」「販促」を担当する3名は日々、ビューティ業界の動向や、注目のトレンドをリサーチするためSNSを含めた様々なメディアをパトロールしています。
そこでキャッチした話題やホットなテーマについて、外部のコスメティックプランナー恩田雅世さんと定期的にトーク&ディスカッションする時間を設けています。“OEM企業ならではの視点”で深掘りしたり、ブームの背景を探り商品やトレンドを分析、さらには、少し先の未来を予測してみたり…!4名の座談会を元に記事化しています。

登場人物プロフィール

販促M
恩田雅世 ホシケミカルズ広報S ホシケミカルズ商品企画Y ホシケミカルズ販促M
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。
https://onda-media.com/
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、ホシケミカルズでもPRを担当。
販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性(わくわく感)を織り交ぜた情報発信を心掛けている。
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画担当。
化学の豊富な知識や知見に基づき、成分特徴と技術を結集させた理論派コスメ企画を得意とする。
販促担当としてメルマガや動画の撮影&編集までマルチにこなすZ世代。
前職での複数のソーシャルメディア運営実績を活かし、多角的な情報収集と発信を行う。
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