【新着】トレンド情報 | 人気の新興ブランドでみる市場で“売れる化粧品”考察

2023年ビューティ業界振り返り&24年予測

トレンド情報

1.社会情勢の変化

2023年の大きな出来事として、5月8日より新型コロナウィルスの感染法上の分類が「5類」へ引き下げられたことが挙げられます。このことにより、新型コロナウィルスは、季節性インフルエンザと同じ扱いになり、屋内で推奨されてきたマスクの着用も、個人の判断にゆだねられることになりました。

美容的な側面では、マスクを外す機会が増えるにつれ、これまで隠れていた顔の下半分などに意識が向くような動きが見られました。

また、長いコロナ禍でメイクアップをする機会が減少したことで、逆に自身の肌や髪といった“素材に向き合う機会”が増えて新たな商品・サービスを生み出すきっかけとなり、“きちんとケア”するという習慣などが浸透して今後も続いていくのではと感じています。

 

2.2023年ホットトピックス

①粘膜リップ

自然なピンク色と艶感が特長の「粘膜リップ」メイクが、SNSを中心に人気を集めました。プチプラコスメからデパコス、韓国コスメなど、あらゆるブランドから発売されて話題になりました。

この“自然な血色感を演出”という切り口は、2024年以降もメイクのトレンドとして、引き続きポイントになってくるのではないかと思います。

商品企画Y
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ホシケミ初の承認済みの医薬部外品リップケアとして、色付きの「薬用リップバーム」の紹介をスタート。ISO自然由来指数99%以上のナチュラル設計なのに、ニュアンスカラーが楽しめるのが特長です。
カラーは赤・黄・青の3色展開で、赤が粘膜カラーとしておすすめです。

 

 

②成分の指名買い

「ビタミンC」や「CICA(ツボクサエキス) 」「レチノール」など “成分”で商品を選ぶという傾向は、ここ数年で美容高感度層からマス層まで拡大してきました。実際にOEMの現場でも、成分指名で開発依頼される方もいらっしゃるそうです。
逆に言うと、それだけでは差別化できなくなってきているのも事実で、プラスアルファの独自性がこれからの商品開発では求められると言えます。

美容成分として人気のビタミンCによって
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ビタミンC乳化ジェルクリームのOEM・ODMならホシケミカルズ株式会社
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③無加工主義

SNSを中心に「#無加工○○」という投稿が増加しました。マスク着用が任意となり、リアルで人と会う機会が増え、本格的にアプリの写真と実際のギャップを埋めたい、というニーズが高まったとみられます。アイテムとしては、肌がきれいに見える下地やアプリ級のポイントメイクなどが人気となりました。

 

薬用ブライトニングベース(美白BCクリーム)
ホシケミ初の承認済みの医薬部外品美白化粧下地として紹介をスタート。モニターでは塗っている時の方が見た目だけでなく肌の調子も良い気がするという声が出た一品。
BBクリームとCCクリーム両方の良さをあわせ持つピンクベージュのトーンアップベースです。
薬用ブライトニングベース(美白BCクリーム)
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④メンズコスメ

超有名スポーツ選手による高級美容液のPRや、日焼け止め活用高校生球児など、メンズコスメはメイクに限らずスキンケアの話題も多い1年となりました。年末のベストコスメ発表には多くの媒体でメンズコスメカテゴリーがあり、店舗の棚にも当たり前のようにメンズコスメが並んでいる姿をみると、すっかりメンズコスメが浸透・定着しているなと感じました。

メンズコスメシリーズOEM・ODM
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⑤その他

エンタメの影響もあると思いますが、ビューティ業界においても韓国人気が凄まじいと感じました。韓国の有名人や人気ヘアメイクアーティスト等による「プロデュースコスメ」が話題になり、「韓国JK風メイク」などの韓国発のメイクアップが、最新トレンドを牽引しました。

また、“脱マスク”による鼻ケアの需要から「鼻意識(びいしき)向上」という新たなワードも生まれ、業界で注目されました。マスクをしなくなることで生まれる、新たなニーズやブームに今後も注目していきたいと思います。

広報S
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近年注目度の高い『フェムケア』をメインとした展示会も2023年に2回目が開催されましたが、情報の信頼性などまだまだ発展途上の分野の印象でした。
それでも美容業界での注目度は依然高まっているため、ホシケミカルズでも提案できるよう検討していきたいと考えています。

 

3.2024年トレンド予測

①#deinfluencing(ディ・インフルエンシング)

海外では、“流行りに乗せられ不要なものを買わない”よう呼びかけるコンテンツ発信の流れがあります。このムーブメントは、日本国内ではまだ話題になっていませんが、SNS上の美容コミュニティでは、美容インフルエンサーがすすめるアイテムに対し、不信感を抱く声が見られ始めています。

日本でも、2023年10月より「ステマ規制」が開始されたことから、このような流れが加速していく可能性があります。SNSの美容情報に対して「信頼性」や「自分に合っているかどうか」を重視し、取捨選択する動きは、2024年以降ますます強まっていくと考えられます。

 

 

②CICAに次ぐ注目成分

化粧品の“成分指名買い”の流れがあることは前述しましたが、すでに美容業界では次に来る成分を探る動きがあり、「バクチオール」などのパワフルな植物成分に熱視線が集まっています。
CICA(ツボクサエキス)のように古くからある成分がバズコスメなどをきっかけに人気が再燃することもあるため、「パンテノール」「フラーレン」「アルブチン」といった日本では比較的歴史もある成分についても着目していきたいと思います。

 

4.まとめ

2023年は新型コロナが「5類」に移行したことでマスク着用が個人の判断となり、人と会う機会が増えました。そのことにより新たなニーズや商品が生まれた年でもありました。

今までにない世界的なパンデミックで経験したことは、アフターコロナとなっても私たちの心理に影響を及ぼし、商品・サービス・購買行動などあらゆることに影響していくと感じています。

コロナ禍で人と会う機会が減ったため、「メイクはファンデーションを使わず下地だけで済ませたら、逆に肌が若々しく見えることに気がついた」といった発見や、「無加工主義にみられるように“素の美しさ”を大切にし、マスクギャップを埋めるケアを始めた」など、人それぞれコロナ禍を経たからこそ見えてきた価値観の変化や新たに生まれた美意識などがあるのではないでしょうか。

当たり前の日常が当たり前ではない、という経験を経た私たちが手にする“新たな美の基準”を2024年は寄り添いながら見つめていきたいと思います。

(執筆者:恩田雅代)

 

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ホシケミカルズの「広報」「商品企画」「販促」を担当する3名は日々、ビューティ業界の動向や、注目のトレンドをリサーチするためSNSを含めた様々なメディアをパトロールしています。
そこでキャッチした話題やホットなテーマについて、外部のコスメティックプランナー恩田雅世さんと定期的にトーク&ディスカッションする時間を設けています。“OEM企業ならではの視点”で深掘りしたり、ブームの背景を探り商品やトレンドを分析、さらには、少し先の未来を予測してみたり…!4名の座談会を元に記事化しています。

登場人物プロフィール

販促M
恩田雅世 ホシケミカルズ広報S ホシケミカルズ商品企画Y ホシケミカルズ販促M
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。
https://onda-media.com/
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、ホシケミカルズでもPRを担当。
販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性(わくわく感)を織り交ぜた情報発信を心掛けている。
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画担当。
化学の豊富な知識や知見に基づき、成分特徴と技術を結集させた理論派コスメ企画を得意とする。
販促担当としてメルマガや動画の撮影&編集までマルチにこなすZ世代。
前職での複数のソーシャルメディア運営実績を活かし、多角的な情報収集と発信を行う。
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