化粧品業界のサスティナビリティ

トレンド情報

いざ「化粧品を創りたい!」と思っても、数多あるOEMメーカーからどこの会社を選んだらいいのか、どんなアイテムを創ったらいいのか、頭を抱える企画担当者が多いのではないでしょうか。

そこでコスメティックプランナー恩田雅世が、外部ならではの視点でホシケミカルズ担当者に切り込み、商品企画のヒントとなるようなトレンド情報や美容の潮流、さらにOEM/ODMの深部にぐぐっと迫る対談企画。他では聞けない裏話もこっそり聞いちゃいます!

登場人物プロフィール

    恩田雅世
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。
https://onda-media.com/

ホシケミカルズ商品企画担当:Y
化粧品メーカーの研究部門出身というホシケミカルズでは異色のリケジョ。化学の豊富な知識や知見に基づき、成分特徴と技術を結集させた理論派コスメ企画を得意とする。

ホシケミカルズ広報担当:S
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て5年前に入社。自社サービス・商品のPRを担当。理性(技術や理論)と感性(わくわく感)を織り交ぜた情報発信を心掛けている。

 

恩田
恩田

全世界的に環境問題が議論されている昨今、「サスティナブル」という考え方が注目されています。「サスティナブル」とは英語の“sustainable”を指し、日本語では「持続可能な」という意味ですが、化粧品業界においても取り組みが進んできていますよね。

 

広報担当S
広報担当S

 

限りある資源を有効的に利用し、将来に渡って豊かな生活を享受できるような「サスティナビリティ」の考え方は、化粧品業界ではなかなか浸透しづらいのでは、と思っていたましたが、時代の流れに合わせて「サスィテナブル」をコンセプトとして訴求する化粧品会社も増えてきました。

 

恩田
恩田

 

夢を売るビジネスの側面もある化粧品業界では、華美な装飾で中身よりもパッケージのほうにお金がかかっている、過剰包装ぎみになる傾向がありますが、「サスティナブル」を掲げている会社では具体的にどのような取り組みをされていますか?

 

広報担当S
広報担当S

「原料産地の土壌やその土地で働く人々へ直接貢献している」企業や、「環境を破壊しない方法で製造される原料を使用」している企業、「使用する資材による二酸化炭素排出量を削減」している企業など多岐にわたっています。

 

恩田
恩田

企業としての社会貢献の取り組みだけでなく、消費者に対してもエコの観点から商品のパッケージを簡素化したり、詰替え用レフィルを展開したりしている企業も増えていますよね

 

広報担当S
広報担当S

はい。最近では、高級ブランドでもプラスチック容器削減のため、本体ボトルが繰り返し使えるように中身の専用レフィルを採用しています。当社においても、廃ガラスを再利用したガラス容器の採用が着実に増えてきていることから、エコの意識が高まっているのを感じます

 

恩田
恩田

海洋プラスチックゴミの問題もあり、大手コーヒーチェーンが使い捨てストローの使用を2020年までに世界中の店舗で全廃すると発表するなど、プラスチックに関して業界問わず環境に配慮した取り組みがなされていますね。

 

広報S
広報S

食品業界で広がりを見せている「生物分解性プラスチック容器」について、当社でも数年前より注目しています。プラスチックの代替となり得る化粧品用容器と相性の良いバルク(化粧品の中身)の研究を進めているところです。

 

恩田
恩田

容器以外での「サスティナブル」な取り組みはありますか?

商品企画Y
商品企画Y

弊社は原料商社であることから化粧品原料メーカーとのつながりが強く、今後は「サスティナブル」を意識して開発された原料を積極的に探し、提案していくことが重要になってくると思います。
例えば、貧困地域におけるフェアトレード原料や廃棄予定の資源を有効活用して原料化したものなど、多岐にわたります。

 

恩田
恩田

海外では、商品設計の段階から環境を考慮して開発された「自然派固形シャンプー」なども注目されていますよね。
シャンプーやコンディショナーなどの液体を固形化することでプラスチック容器削減に成功しています。

 

商品企画Y


実は、当初時短コスメとして開発していたアイテムなのですが、使用するアイテム数を削減できるという点から、サスティナブルコスメとしてもご活用頂けるオリジナルの開発品があります。

恩田
恩田

 

具体的にご紹介頂けますか?

商品企画担当Y
商品企画Y

はい。一つ目は「“2STEP ヘアケア”アイテム」です。
インバスでのシャンプーと、アウトバスでのヘアオイルの2ステップでヘアケアが完了できるシリーズアイテムです。
インバスで使用するコンディショナーやトリートメントを無くすことで、プラスチック量を2アイテム分も削減できるだけでなく、水の使用量も大幅に削減できる環境に優しいヘアケアシリーズ
となっています。

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アミノ酸リッチシャンプー

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ボタニカルヘアオイル

恩田
恩田

試作品を使わせて頂きましたが、シャンプーは、ねっとりしたジェル状で、かなりおもしろいテクスチャーですよね。
シャンプーだけでも物足りないという感じがなく、お風呂場での時間がすごく短く感じて新鮮でした。
このしっとりとしたテクスチャーでノンシリコンというのも驚きました。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

植物由来のアミノ酸系成分を高濃度で配合することにより実現しました。髪が絡まず、きしみのないきめ細やかな泡立ちを実現するために大変苦労しました。

 

恩田
恩田

アウトバスで使うオイルも、しっとりしながらもべたつかず、髪を乾かした後にまとまり感があったので、シリコン配合かなと思っていたのですが、こちらもノンシリコンなんですね!

 

商品企画担当Y
商品企画Y

はい。天然由来100%のアウトバスオイルとなっています。ノンシリコンなのに、しっとりしてべたつかない、絶妙なバランスに仕上げています

 

恩田
恩田

他におすすめの開発品はありますか?

 

商品企画担当Y
商品企画Y

3in1クレンジングトリートメント です。

元々は“シャンプーの過剰洗浄による頭皮や毛髪ダメージ”に着目し開発した商品で、トリートメントで髪や頭皮を優しく洗浄しながら同時に補修ケアをしてくれます。
こちらについても、インバスで使用するヘアケアアイテムが一本で済むため、洗い流す水の量も大幅に削減できます

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3in1クレンジングトリートメント

恩田
恩田

泡立たないのに汚れがきちんと落ちるなんて、既存の製品や、ユーザーの“あたりまえ”を覆す、斬新な製品ですね。

 

商品企画Y
商品企画Y

ありがとうございます。弊社ではこれらの商品に限らず、エンドユーザーやそれらを取り巻く環境がより良いものになるような製品開発を通して、新たな価値の創造をしていきたいと考えています。

 

恩田
恩田

今回お話をお伺いし、商品を作る側として本当に必要なアイテムなのか、機能を一つにできないのかといった根本的なイノベーションを起こそうとされているのを感じました。

地球環境への取り組みが求められている現在、同時に使う側である私達の意識も変えていく必要があるように思います。
“自分が美しくなる為に、美しい地球を汚しているかもしれない”という想像力をもって製品を選ぶ、そんな地球にやさしい時代になるといいな、と思いました。

本日は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。


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