【新着】トレンド情報 | 人気の新興ブランドでみる市場で“売れる化粧品”考察

コロナ禍で伸びる“マインドフルネス”関連コスメ

トレンド情報

いざ「化粧品を創りたい!」と思っても、数多あるOEMメーカーからどこの会社を選んだらいいのか、どんなアイテムを創ったらいいのか、頭を抱える企画担当者が多いのではないでしょうか。

そこでコスメティックプランナー恩田雅世が、外部ならではの視点でホシケミカルズ担当者に切り込み、商品企画のヒントとなるようなトレンド情報や美容の潮流、さらにOEM/ODMの深部にぐぐっと迫る対談企画。他では聞けない裏話もこっそり聞いちゃいます!

登場人物プロフィール

恩田雅世 ホシケミカルズ広報S ホシケミカルズ商品企画Y
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。
https://onda-media.com/
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、ホシケミカルズでもPRを担当。
販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性(わくわく感)を織り交ぜた情報発信を心掛けている。
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画担当。
化学の豊富な知識や知見に基づき、成分特徴と技術を結集させた理論派コスメ企画を得意とする。

 

恩田
恩田

長引くコロナ禍で多くの方がストレスを感じていますよね。

 

広報担当S
広報担当S

 

朝日新聞がおこなった世論調査によると、新型コロナウイルス感染拡大後の生活の変化を聞くと53%の方が「ストレスが増えた」と回答し、男女比でいうと男性の47%より女性が58%と多くストレスを感じているという結果になったそうです。

 

恩田
恩田

 

確かに、家族以外と接する機会がめっきり減り、今まで当たり前だったことが出来なくなるというのは、私達にとって大きなストレスとなっていますよね。
海外では、コロナ禍でどのような商品が人気なのですか?

 

広報担当S
広報担当S

今回のパンデミックにより、身体だけでなく“精神的な負担”へとより一層意識が高まり「心の健康」(ウェルビーイング)に注目が集まっています。

 

恩田
恩田

具体的にはどのような商品ですか?

 

商品企画Y
商品企画Y

リラックス効果が期待できる「アロマ」や「キャンドル」「ホームㇷレングランス」などが伸びてきています。

 

恩田
恩田

国内では、どのような動きがありますか?

 

広報S
広報S

今、国内でもストレスを改善したいというニーズを背景に、「マインドフルネス」関連の消費が伸び始めているようです。
ビューティ分野でもその傾向が顕著になっていくのではないかと考えています。

 

恩田
恩田

そもそも「マインドフルネス」とは何なのか教えて頂けますか?

 

広報S
広報S

日本の禅の指導者に瞑想をはじめとした修行法を学んだ、米国のマサチューセッツ大学医学部教授のジョン・カバット・シン博士が広めたとされている考え方です。“今”に意識を向け雑念を抑え、脳疲労を回復させる効果があるとされています。
欧米では大手企業が企業研修に活用しており、ビジネスの分野でも注目を集めています。

 

恩田
恩田

アメリカで浸透した背景は何でしょうか?

 

広報S
広報S

もともと、欧米ではZENブームがおこるなど東洋的思想に対する関心が高かったこともありますが、マインドフルネスが実際に医療現場などで実践され論文も出されたことで、その効果が次第に認知されていくようになりました。
そして、影響力のある著名人や経営者がブームを起こしたことで一般の方にも浸透していったのだと思います。

 

恩田
恩田

はじまりは、仏教の瞑想から始まったと言われる「マインドフルネス」ですが、日本での受け取られ方はどんな感じなのですか?

 

商品企画担当Y
商品企画Y

ここ数年のホットトピックである「クリーンビューティ」や「エシカル」の流れは“自分自身の環境や今を大切にする”という意識が根底にあり、“今を意識する”「マインドフルネス」とは親和性が高いのではないかと思います。
今後、それぞれが融合しながらさらなる進化をしていく可能性もあります。

“クリーンビューティ”最新動向
“クリーンビューティ”というキーワードを目にすることが多くなったビューティ業界。具体的にはどのようなものを“クリーンビューティ”と呼ぶのでしょうか?

 

恩田
恩田

現代の私達は、インターネットが普及し情報過多になっているうえ、コロナ禍によるストレスや不安で頭の中が常に何かを考えてしまっているような状態であり、「マインドフルネス」が必要とされるのはとてもよくわかります。

 

 

広報S
広報S

日本では「マインドフルネス」というと、どうしても宗教や思想的なイメージが強く、実践するまで浸透していない現状もあるのですが、マインドフルネスにコスメを上手く取り入れた“日々を心地よく過ごす”お手伝いができるアイテムの開発は、面白いコンセプトの着眼点になりそうです。

 

恩田
恩田

私もマインドフルネス講座を受講したことがあるのですが“今・ここに意識を集中する”というマインドフルネスの実践は、いざやろうとするとコツを掴むのがすごく難しかったです。

 

広報S
広報S

呼吸そのものに集中し、余計な雑念や情報から離れることで脳を休ませる「マインドフルネス」の実践はなかなか難しいと思いますが、ウォーキングやヨガ、音楽を聴く、マッサージをするなど、何か一つに集中して無心になる事が出来れば、「マインドフルネス」と同様の効果があると言われています。

 

恩田
恩田

自然と余計な雑念や情報から離れることで脳を休ませることができ、脳を回復させることができるのでしょうね。

 

広報S
広報S

最近では、慢性的に取れない疲れに関しては身体ではなく「脳疲労」に原因があるのでは、と言われています。
私達の脳は、ぼーっとしているようでも実は様々な情報を取り込んで働き続けており、意識的に雑念から離れて「無」の状態にすることが、脳を休ませるうえで効果的のようです。

 

恩田
恩田

そのような状態に化粧品を使ってもっていくとしたら、どのようなアイテムがよいのでしょうか。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

五感に訴えかけるような「香り」や「テクスチャー」「ビジュアル」などがポイントになるのではないか、と考えています。

 

恩田
恩田

今までも香りを付けた商品はありましたが、従来のものよりも一歩踏み込んで“こころの動き”まで商品に落とし込むアプローチですね。

 

広報S
広報S

特に当社では、ウイズコロナ時代を見据えたストレス社会に対応した「コロナケアコスメ」のひとつとして、精油を切り口にしたアイテムなどをおすすめしています。

 

恩田
恩田

具体的にはどのような商品でしょうか。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

コロナ禍の運動不足からくる足のむくみ改善が期待できる精油を配合した「美脚フットケア(リフレッシュアロマボディジェル)」や、「良質な睡眠へ導く」ことをサポートするバスオイルやピローミストの開発を進めています。

https://www.syogyo.jp/news/2020/07/post_028228

 

恩田
恩田

入浴剤はコロナ禍でおうち時間が長くなり、消費者のニーズも高まっていますよね。大手ブランドのロングセラー入浴剤も25年ぶりにリニューアル発売して話題になりました。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

通常の入浴剤は香料を配合しているケースが多いのですが、様々な作用が期待できるアロマテラピーでも知られる「天然精油」を使用することで、就寝前にリラックスした気分へ誘い、良質な睡眠へと導くことで、免疫力を高めるサポートを狙ったコンセプトも面白いと思います。

 

恩田
恩田

いま注目のキーワード「免疫力」ですが、香りからそのような発想になるのはすごいですね。

 

広報S
広報S

研究部門には、香料会社出身の香りのプロが在籍していますので、香りを切り口にした開発も得意なんです。
すでに発売されているアイテムの「香り」や「テクスチャー(質感)」を変えることで、新たな付加価値を加えることもできます。

 

恩田
恩田

自社商品をウイズコロナ時代にフィトしたブランドに生まれ変わらせたい、と考えているお客様には朗報ですね。
これからは、自分自身を癒したり守ったりできるような「セルフヒーリング」「セルフプロテクト」商材が求められてくると思います。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

その他に、マインドフルネス意識からの流れで、花粉や黄砂、PM2.5など “悪いものから肌を守る”いわゆるアンチポリューションコスメへのニーズの高まりも感じます。

 

恩田
恩田

余計な雑念から解放され悪いものから守ってもらいたい、という不安からの解放と、心の平穏を求めるコロナ禍ならではのマインドが消費につながっていきそうですね。

 

商品企画担当Y
商品企画Y

化粧品においてはアンチエイジングなど予防美容的な未来志向が主流でしたが、これからは「今、心を豊かにする」「今、不安から解放される」といった「今」に主軸を置いたケアにシフトが進むかもしれません。

 

恩田
恩田

本日は、ウイズコロナ時代ならではの消費マインドや商品開発についてお聞きすることができ、大変参考になりました。ありがとうございました。

 

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