1. シートマスクの国内市場
国内パック市場において、不織布などを貼り付けて使用するタイプの“シートマスク”が約8割を占め、市場を牽引しています。
近年では、毎日のスキンケアにシートマスクを取り入れる層が増加し、スペシャルケアからデイリーケアへの転換が見られるのが大きなポイントです。

シートマスク市場自体が大きな盛り上がりを見せており、急成長しています。
多くのメーカーで複数枚入ったタイプや大容量タイプも展開しており、普及率の高さを感じます。
市場拡大の背景には韓国コスメ人気や有名タレントによるシートマスク美容法の影響などが考えられ、目が離せません。
2. キーワードは「美容医療発想」「リカバリー」「乳液タイプ」
最新のシートマスク市場をリサーチし、今後キーワードとなりそうなポイントをピックアップしました。
シートマスク以外の化粧品からの流れや、異業種からトレンドの変換なども含めて、大きく3つに注目しています。
美容医療発想
注射等の痛みを伴う美容医療の代用品としてのニーズの高まりを背景に、韓国コスメの影響を受け、「グルタチオン」「PDRN」「エクソソーム」等、美容医療のトレンド成分をいち早く取り入れた商品に注目が集まっています。
但し、おのずと使用する成分が限られてくるため、開発する際は、成分以外のアプローチポイントで他社との差別化が重要となります。
リカバリー
近年の“リカバリーウェア”の爆発的な人気の流れが、美容業界にも波及していくのか、今後の動きに注目です。
シートマスクにおける「鎮静ケアイメージ」「夜使用が多い」「寝ながら長時間パック」といった切り口は、リカバリー訴求と親和性が高そうなイメージがあり、相性の良さを感じます。
“リカバリー”は、今後のシートマスク開発の切り口として期待できそうなワードといえるでしょう。
乳液タイプ
市場に意外と少ないのが“乳液タイプ”のシートマスクです。
大容量タイプの場合はシートへの含浸に検討が必要ですが、個包装タイプであればハードルが下がるため、他社との差別化の観点からみると狙い目かもしれません。
化粧水や美容液テクスチャーが主流のシートマスクにおいて、うるおいに対する肌実感が物足りない層に響くのではと感じます。
また、エモリエント感のある使用感を活かして、朝・夜使用で使い分けるパターンの夜処方に採用するなどの活用も考えられます。
その他
その他のトピックスとして、数年前に韓国コスメがきっかけで爆発的人気となった成分「CICA」は、敏感肌向けや鎮静成分としてのニーズの継続が見られました。
また、お米などの「日本古来の成分」を配合したマスクが、国内だけでなく、お土産として訪日外国人にも人気となっています。
そして、今後の動きとしては“メンズ向け”“酷暑向け”といった切り口が増えてくるのでないかと予想されます。
3. シートマスクの開発ポイント
仕様・包装タイプの選定
包装は、1つのパウチに1枚入れる“個包装タイプ”か、複数枚入れる“大容量タイプ”があります。
タイプによって処方制限や価格、ロット感など異なるので注意が必要です。

シートマスクは、一般的な容器の化粧品よりも最低ロットが大きいことが多いので、
そのあたりも踏まえた商品開発計画がおすすめです。
シートの材質・形状の選定
予算に制限がある場合は汎用型のシートを活用することが一般的ですが、大手や資金力のある企業は独自の形状開発をすることもあり、そこを商品のウリ(強み)としている商品も見られます。
スタンダードな不織布タイプ以外にも、ゼリータイプや機能性成分を練り込んだ特殊なタイプなどもあり、費用やブランドコンセプトに合わせた選定が大切となってきます。

含浸させる化粧液だけでなく、シートによっても使用感・原価が変わってくるという点も、シートマスク開発における大切なポイントです。
含浸液(バルク)の開発
通常の化粧品と異なる点として、“シートに含浸できるかどうか”や“防腐性などの確認”がより重要となってきます。
特に大容量タイプにおいては、複数のシートに含浸させる必要があるため、個包装タイプよりも処方制限が多い傾向にあります。
目標とする使用感があったとしても、包装タイプによって向き不向きがあるので注意が必要です。
化粧品OEMメーカーなどのプロと相談しながら進めることおすすめします。
また、使用感の面で注意したい点としては、これまでの実績上、ほとんどの場合で“液だれ”が敬遠される傾向にあります。
「たっぷりと含有されていながら、液だれはしない」という絶妙なバランスを探っていくのが処方開発でも課題とされているポイントです。
4. 最短で商品化が可能なおすすめのシートマスクODM品
ホシケミカルズでは、すぐにご提案可能なユニークな訴求ポイントを持つシートマスクアイテムもご用意しています。
以下にご紹介するのは、シートマスクの中でも特殊なタイプですが、一般的なシートマスクから、ゼリータイプや機能性成分を練り込んだ特殊なタイプまでご相談は可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
特許技術で水素の長期安定配合を実現「水素密封シートマスク」
水素を充填した特殊な小さな風船(水素エアバッグ)をアルミ袋に同封する特許技術を採用。
水素の課題であった「抜けやすさ」を克服し、長期間安定したクオリティを維持できる1剤式の水素マスクです。
宇宙で一番小さく、また最も多く存在する原子「水素」。
この水素には、私たちの身体をサビつきから守る大切な役割を担うことが、近年の研究により期待されています。
この水素の抗酸化作用は、“健康的で人生を長く楽しむこと”という概念で使われるようになった近年トレンドの“ロンジェビティ“にアプローチする年齢に応じたエイジングケアとしてもおすすめです。
また、貴社の処方や不織布を活用して、水素エアバッグを組み合わせることで、独自性のあるシートマスクとしての商品化も可能です。
一般的に製造ロット数が万単位であるシートマスクですが、ホシケミカルズの「水素密封シートマスク」は高付加価値アイテムとして製造ロット1,000枚からご検討いただけます。
5. 今回のリサーチから見えたこと
シートマスク界隈では、依然として韓国ブランドがトレンドを牽引しています。売り場に行き、パッケージデザインだけ見ると、日本の製品か韓国の製品か、まるで区別がつかない状態でした。 「PDRN」「グルタチオン」「CICA」といった美容トレンド成分に加え、美容医療後の肌を想起させる「水光肌」「白玉肌」といったキーワードも散見されました。
展開枚数としては、高付加価値のプレミアムケア向けや、気軽に使える1枚入り、1週間試せる7枚入り、一カ月想定の30枚入りBOX型大容量タイプ等があり、各ブランドが戦略に合わせて展開しています。
何年か前に比べ、売り場でも大容量タイプが増え、シートマスクは、スペシャルケア用途に限らず、デイリーケアのカテゴリーに大幅に移行したと実感しました。
その分、毎日使っても肌負担にならない(荒れない)処方、毎日使えるコスト感などが求められますが、製品にかけられるコストのハードルが上がる可能性があるため、中身やブランドイメージへのこだわりと価格感のバランスの検討が大切です。
“毎日使えるスぺケア”というベストポジションを確立しつつあるシートマスクですが、一方で高機能・高付加価値を求めるスペシャルケア需要も引き続き存在しています。
成分・マスク形状・使い方において多様性に富んだ進化を続けながら、デイリーケアからプレミアムケアまで今後も幅広く伸長していくのではないかと思います。
(執筆者:恩田雅世)
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そこでキャッチした話題やホットなテーマについて、外部のコスメティックプランナー恩田雅世さんと定期的にトーク&ディスカッションする時間を設けています。“OEM企業ならではの視点”で深掘りしたり、ブームの背景を探り商品やトレンドを分析、さらには、少し先の未来を予測してみたり…!4名の座談会を元に記事化しています。
登場人物プロフィール
![]() | 恩田雅世 コスメティックプランナー。 数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。 現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。 |
![]() | ホシケミカルズ広報S ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、 販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性( |
![]() | ホシケミカルズ商品企画Y ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画 化学の豊富な知識や知見に基づき、 |
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