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2024年ビューティ業界振り返り

トレンド情報

本記事では、2024年のビューティ業界について、バックボーンとなる社会情勢を見ながら、特に注目すべき5つのトピックに焦点を当て振り返ります。

 

 

1.2024年の社会情勢について

美容業界を振り返るため社会情勢を見ると、やや“不安定な1年”だったといえそうです。

5月には、コロナが5類感染症となってから1年が経ち、以前の日常にほぼ戻ったと感じた方も多いのではないでしょうか。訪日観光客の増加や、コスメ関連では色付きのリップ製品のニーズも回復しました。

一方で、続く物価高・円安がさらに加速し、消費者の節約志向も強まりました。天災では、南海トラフに初の「巨大地震注意」が発令され、国民の災害への不安・心配が高まるなどストレスの多い年に。令和の米騒動と呼ばれる買い占めなども社会的な不安の表れのひとつかもしれません。その他、食の安全が問われた年でもあり、やはり、日常が壊される状況は消費者心理に影響を及ぼします。

また、日常がほぼ戻ったものの美容院に行く回数が戻らず、高騰する家賃・人件費・原材料費により倒産する美容院が2023年同時期に比べ1.5倍(※1)に増加したというニュースもありました。

※1 帝国データバンク倒産集計「「美容室」の倒産動向(2024年1-8月)」

 

 

2.2024年ビューティ関連ホットトピックス

トピック① “災害レベルの暑さ”に対応したコスメ

気象庁が1946年に統計を取り始めて以来、2023年と並んで「最も暑い夏」となった2024年の夏。7月から8月にかけて最高気温が40度前後の危険な暑さを超えた地域もあり、気象庁は「異常気象」と評価しました。
体感通りの“酷暑”だった2024年、大手コスメブランドから発売された「温度・湿度ストレス」に着目した汗ケア・臭いケア関連の新商品がかなりの数を売り上げたという事実も納得です。
その他にも、化粧崩れを手軽に直せる「お直しクッション」や、そもそも崩れが目立たない「薄づきメイク」なども話題になりました。

異常気象だけでなく、地震や天災もあり、商品を通して消費者の“困った”に寄り添い、「持っててよかった」と思えるような商品でサポートした企業も見受けられました。
ビューティの一歩前の不快や不安を解消してくれるような、“つらい時”や“もしもの時”に頼りになるコスメは、2024年を象徴するようなアイテムでした。

 

広報S
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異常気象によりアパレル業界ではワードローブの見直しや販売商戦に変化がありました。コスメでも発売カレンダーが見直される可能性があるのではないでしょうか。今後も、気象変化、温度変化も想定した商品展開が求められることは間違いなさそうです。

 

メイク崩れを気軽にケア「お直しクッション」
「日本製クッションファンデーション」

クッションファンデーションOEM・ODM(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

 

トピック② 久々に「リップアイテム」にスポットライトが当たった年

コロナ禍で一時リップアイテムが売れにくくなったことがニュースにもなりましたが、ここ2~3年はマスクの下に隠れるリップに関しては、「落ちない」「マスクにつかない」といった機能面訴求のアイテムが人気でした。
コロナが5類に引き下がって1年が経った2024年は、マスクを外して日常を送れるようになったことが影響してか、「むっちり」「ぷっくり」をキーワードに、メイクを楽しむ要素の強い“質感重視”のリップがトレンドでした。
唇の温度でじゅわっととろけるようなテクスチャや、リップバームのような保湿感と透明感のある仕上がりで、みずみずしく“むっちり”とした印象を引き出すようなリップアイテムが注目されました。

 

唇の荒れを防ぐ有効成分と美容オイル配合
「薬用リップバーム」

薬用リップバームOEM・ODM(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

オリジナルリップ製品のOEM

スターラボグループでは、メイク専門の研究員が「色合い」「使用感・テクスチャ」「効果」を柱にリップ製品の開発を行っています。スタンダードな色設計はもちろん、偏光パール、メタリック、ビビッドなカラーまでバリエーション豊富に再現。上級者向けのメンズリップ開発もご相談ください。
トレンドの「むっちり」「ぷっくり」をかなえる製品はもちろん、話題のプランパーリップ、マットリップなどもご提案可能です。

 

 

トピック③ Z世代の間で「無加工」前提のSNSが流行

BeRealのアプリ画面イメージ (出展:BeReal)

フランスで誕生した写真共有アプリ「BeReal」がZ世代の間で流行しました。毎日異なる時間にプッシュ通知が送られ、2分以内に撮影をして投稿する仕組みです。
フィルターや編集ボタンが一切なく、その時の“日常のリアルな瞬間”を切り取れるSNSとしてヒットしました。
最大の特徴は「無加工」機能。“盛る”ブームから“素・リアル”を求めるような「映えない」が支持される流れが見受けられました。

コロナ禍以降、人とのリアルな繋がりを求め、盛った“偽りのキラキラ感”に憧れるよりも、自分により近い“リアルな素”に共感するといったマインドに移行したとも推察されています。

またスキンケアでも効果実感の高い“攻めのコスメ”が支持され、メイクアップでは“素の良さ”を引き立てるようなメイクが人気なことからも、盛ってキレイと言われるよりも、素の自分を良くしたいという消費者心理も感じられます。
加工ありきのバーチャルに近いSNSからリアルへの回帰とも捉えられそうです。

 

販促M
販促M

素を出しているように見えるメイクトレンドや質感重視のリップなど、作られたものよりその人自身が持つ“健康的な姿”がポイントになるかもしれません。特に、若い世代向けの製品開発において抑えておきたい消費者心理です。

 

美白有効成分“トラネキサム酸”を配合した素肌をきれい見せる成分指名コスメ
「薬用ブライトニングベース」

薬用ブライトニングベースOEM・ODM(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

 

トピック④ 日焼け止め市場に「UV耐水性」表示の商品が続々と登場

「UV耐水性」とは、沢遊びや海水浴などで水に接したり、浸かったりする時の水分に対する日焼け防止効果の維持性を示しています。
これまで業界基準がなく各社が自主的に独自の試験を実施し表記していたため、耐水機能にはバラつきがありました。
そこで、日本化粧品工業連合会が国際標準化機構(ISO)の規格であるISO18861(2020)に基づいた明確な基準を設けたのが「UV耐水性」表示です。
2024年12月1日で表示切替の猶予期間が終了したため、それ以降はUV耐水性表示がないとウォータープルーフの表示が認められなくなりました。
そのため、耐水性表示基準をクリアして★印を表示した商品が多く発売されました。

ただし、「UV耐水性」は“肌の外部から付着する水分”を対象にしているため、汗に対する日焼け防止効果の維持力を示すものではない点は意外と周知されていない印象です。
評価試験も安価ではないため、商品開発の際は、発売元として本当に必要な表示なのかも合わせてご検討いただくことをおすすめします。
また、汗をかいてハンカチやタオルで物理的にこすった場合、日焼け止めが取れて紫外線防御効果が薄れる可能性があるため、「UV耐水性」表示有無に関わらず塗りなおす必要がある点は注意が必要です。

 

全アイテムSPF・PA値取得済み
「日焼け止め(UVケア)OEM・ODM」

日焼け止め(UVケア)OEM・ODM(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

 

トピック⑤ 「頭皮ケアエッセンス」などインバスとセットにしたヘアケアブランドの台頭

コロナ禍を経てヘアケア意識が高まったことや、外出機会が増えたことなどから、ヘアケア市場が伸長したといわれています。
中でも盛況とされる1,400円以上の価格帯に着目してみると、2024年に入り、シャンプーやトリートメントなどの洗い流す「インバスヘアケア」と「頭皮ケアアイテム」をセットにした新商品が発売されるといった動きが見られました。従来のいわゆる汚れ落としに注力した“地肌ケア”とは少し角度が異なる、頭皮の乾燥・フケ・育毛などに着目したスキンケア発想の頭皮ケア訴求シャンプー&トリートメントブランドの台頭です。

そして、「頭皮のスキンケア化=スキニフィケーション(Skinification)」の考えが浸透しつつあり、頭皮ケアは単なるシャンプーなどの延長ではなく、顔の肌と同じくらいケアした方が良いという意識の高まりも感じます。

スカルプ系(頭皮ケア)&ボリューム系シャンプーの最新市場動向
ヘアケア市場で注目の「頭皮ケア」。地肌も顔と同じようにケアする“スキニフィケーション”トレンドも背景にスキンケア発想のブランドが台頭しています。従来の頭皮クレンジング力訴求型に加え、乾燥・フケ・育毛、ボリュームアップ系などの市場をご紹介します。

 

 

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