1. 令和の「毛穴ケア」市場
毛穴に関するお悩みは、若い女性に多いイメージがあるかもしれませんが、実はスキンケア領域において、全ての年代の女性が気にしている肌悩みの上位にランクインしています。
市場規模で見てみますと、スキンケアにおける毛穴ケア市場規模は、2021年以降拡大を続けており、現在の市場規模は約600億円を超えています。

その背景としては、コロナ禍をきっかけにマスク着用による“毛穴の開き”や“毛穴の黒ずみ”のお悩みが増えたことや、WEB会議の普及によって自分の顔を客観的に見る機会が増えたことで、今まであまり毛穴を気にしていなかった層までもが毛穴を気にするようになったことなどが考えられます。
また、近年では、夏の酷暑による落ちにくい日焼け止めや下地・メイク需要が高まり、様々な耐久性の高い商品が増え、その分“毛穴汚れリスク”も比例して増加している、という令和ならではの新しい毛穴悩み因子も生まれてきています。
2. 主な毛穴悩みの種類とスキンケアによるアプローチ
代表的な目立ち毛穴としては「角栓毛穴(詰まり毛穴)」・「黒ずみ毛穴」・「開き毛穴」・「たるみ毛穴」が挙げられますが、毛穴悩みは一つに限らず、複合的に悩んでいる方も多い傾向にあります。
また、年齢や肌質・環境によっても生じやすさや気になるポイントが異なり、何が一番の毛穴悩みかは人によって様々です。
このように毛穴悩みは、他の肌悩みに比べて複雑で深度が根深く、長年に渡り悩んでいる方も多いため、ターゲットの毛穴悩みに合わせた商品設計が求められます。
毛穴悩みタイプ別の要因と主なアプローチポイント
(1)毛穴汚れの“代表選手”『角栓毛穴(詰まり毛穴)』
■要因:古い角質や皮脂をはじめとした汚れの蓄積
■対策:洗浄、角質ケア
(2)気になる毛穴が余計に“悪目立ち”する『黒ずみ毛穴』
■要因:角栓の酸化、メラニンの蓄積
■対策:洗浄、角質ケア、美白
(3)ファンデが陥る“毛穴落ち”の闇『開き毛穴』
■要因:乾燥、過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れ
■対策:洗浄、保湿、肌の引き締め・収れん(生活習慣の見直し)
(4)“老化たるみ”はフェイスラインや目周りだけじゃない『たるみ毛穴』
■要因:加齢による弾力低下
■対策:ハリ付与、保湿、肌の引き締め・収れん

若年層で多くなりやすい皮脂悩みですが、保湿を控え過ぎて乾燥してしまうと、逆に皮脂の分泌が増えてターンオーバーを乱す原因になることがあるため、毛穴ケアには適度な保湿も大切です。

大人の毛穴目立ちは、大人ニキビと同様に、ストレスや生活習慣の乱れといった様々な因子の影響を受けやすく多角的なケアが不可欠です。特に今後は、激しい寒暖差などの異常気象によってターンオーバーが乱されやすく、「令和のゆらぎ毛穴」対策も新たな需要となりそうです。
3. 市場で話題の毛穴ケアコスメ考察
毛穴対策のファーストステップ、洗い流し系 <クレンジング・洗顔アイテム>
クレンジング・洗顔アイテムは、角栓毛穴・黒ずみ毛穴対策として最も多いカテゴリーです。
「洗浄により毛穴の汚れを落とす」と体感的にも広告的にも直接的に訴求できることが一番の強みといえます。
アイテムとしては、酵素パウダーや剥がす毛穴パック、スクラブなどが話題になり、流行った時代もありましたが、近年は角栓の”溶解” ”崩壊” などをキーワードに“肌への負担になりにくい”技術革新が大手化粧品会社を中心に盛んになってきています。
毛穴に詰まっている「角栓」は“タンパク質(古い角質)”と“皮脂”から構成されているため、従来は有効な角栓分解成分としてパパインやプロテアーゼなどの「タンパク質分解酵素」が知られていましたが、実は酵素は水に弱く、その作用を維持したまま配合するには技術的な制限があるため、酵素以外の角栓アプローチの研究が主流になったのではと推察します。
直近では、トロメタミン(アルカリ成分)から見出された技術や温泉のpHに着想を得た技術など、アルカリ性に関わる処方技術を応用した泡立たない”水系”のジェル洗顔の新商品開発が活発化しており、市場を牽引している印象です。
その他の動きとして、角栓洗浄成分の微細化技術や、量子コンピューターによる処方最適化が話題になった”オイル状”の毛穴用クレンジングなども市場に投入され話題になりました。
また、以前からクレンジングや洗顔アイテムに配合されていた「炭」や「クレイ」等のパウダー成分も、毛穴汚れ吸着成分として現在でも根強い人気でよく使用されています。

角栓はタンパク質(古い角質)と皮脂が複雑に絡まって固まったもののため、それを効率的に落とすには科学的なアプローチが重要です。「ロジック」と「体感性」が両立されていることが消費者への説得力にもつながるため、まずは水系とオイル系の洗浄アイテム処方の特性や違いを知り、剤型の選定から検討することをおすすめします。
※当社では水系・オイル系洗浄アイテムともにOEMでの開発が可能です。
スぺシャルケアとしてプラスワン投入しやすい <リーブオンアイテム(美容液など)>
塗った後に洗い流さないリーブオンアイテムは主に「開き毛穴」「たるみ毛穴」対策におすすめのカテゴリーですが、特にここ最近で市場に増えてきている印象を受けます。しかし、洗浄アイテムよりも毛穴訴求に配慮が必要で、あくまで“うるおいで毛穴を目立ちにくくする”というアプローチが多いのが現状です。
具体的な商品としては「ビタミンC」などの圧倒的に毛穴ケアイメージの強い成分や、「AHA」などの角質ケア・ピーリング成分を配合した、美容液・ふき取り化粧水が多く見られました。
「たるみ毛穴」などのエイジングサインが気になりやすい世代向けには、「ナイアシンアミド」や「ペプチド」などのハリケアのイメージを想起させるエイジングケア成分を配合している商品が見られました。

化粧品の効能の範囲で毛穴ケアを訴求する場合には薬機法への配慮が大切です。
「毛穴を引き締める」という直接的な表現は現状NGとされているのでご注意ください。

リーブオンアイテムの中でもふき取り化粧水であれば、“ふき取る“という物理的な作用により古い角質や皮脂を除去するという訴求が可能となります。意外と見落としがちなポイントなので狙い目です。
今や毛穴ケアは、顔だけではない?! <その他のアイテム>
これまでは毛穴ケアといえばターゲットは“顔”で、主に小鼻や頬へのアプローチが主流でしたが、最近では「頭皮」の角栓ケアを訴求したアイテムも台頭してきています。大手からは、洗顔技術の知見を活かして頭皮の蓄積した角栓を分解する商品が発売されており、頭皮から考えるエイジングケアが提唱されています。頭皮毛穴へのアプローチは、頭皮ケアのスキニフィケーションと相性が良いため、今後も伸長していくポテンシャルを秘めているので注目です。

次なる毛穴への新しいアプローチの創出にあたっては、近年は美容医療から化粧品へとトレンドが流れる傾向があるため、ニキビやニキビ跡の治療で知られるダーマペンやポテンツァ、皮脂腺の働きを抑制するニキビのレーザー治療アビクリアなど、毛穴に関する美容医療の“概念”から化粧品に活かせることはないかなど考えてみるとおもしろいかもしれません。
【合わせて読みたい】業界注目「スキニフィケーション」とは?最新コスメ市場動向を解説

4. 最短で商品化が可能な毛穴ケア訴求向きODM品
ホシケミカルズでは、すぐにご提案可能な毛穴ケアにおすすめのアイテムをご用意しております。
もちろん、一からの開発もご相談可能です。お気軽にお問い合わせください
あらゆる毛穴悩みにこれ1本の高機能設計「毛穴集中美容液」
加齢や過酷な環境ストレスなどにより複雑化する現代人の毛穴悩みに着目し、「たるみ」「開き」「黒ずみ」「乾燥」の4大毛穴トラブルへマルチに働きかける毛穴特化型美容液です。
目指したのは成分のイメージや心地よい使用感だけでなく、エビデンスに基づき検証を重ねた処方設計から導きだされる“手応えのある変化” 。
使い続けるほど、キメの整ったなめらかな毛穴レスな肌へと導きます。
美容液成分100%で皮脂や角質汚れを優しくオフする特許技術処方「ふき取り化粧水」
美容液成分が、余分な皮脂や古い角質などの汚れを優しく除去する特許技術処方のふき取り化粧水です。
くすみやごわつきだけでなく毛穴汚れの原因となる不要な汚れを落とし、肌に必要なうるおいを与えることで、透明感のあるなめらかな素肌へと導きます。
天然クレイ配合の泥洗顔フォーム「MF泥洗顔」
キメ細かい泡と天然クレイが汚れを吸着してスッキリと洗い上げる、泡立てて使用するタイプの洗顔料です。
メンズで人気のパウチ容器対応。
抗ニキビ有効成分配合の「薬用クリアフォーム」
ニキビを防ぐアクネ菌の抑制に加えて、気になる毛穴の目立ちからニキビ跡までケアできる洗顔フォームです。
余分な皮脂やメラニンを含む古い角質も取り除き、ニキビや毛穴悩みに負けないクリアな素肌へと導きます。
【全顔用】朝におすすめの温感洗顔料「ホットセラムウォッシュ」
近年存在感が増している泡立てないタイプの洗顔料で、温感美容液処方が特長です。
独自の『美容成分92%&温感設計』で毛穴も心もときほぐし、くすみのないクリアでうるおいのある肌へ洗い上げます。
うるおいを奪いすぎないよう洗浄力を調整した美容成分リッチな洗顔料のため、朝やテレワーク日などの“メイクをしていない肌”の洗顔にもおすすめです。
【ポイント用】温感×重曹×角栓ブレイク処方で毛穴を大掃除!「ホット毛穴クリーナー」
エビデンスに基づいた成分科学アプローチで、毛穴汚れを徹底ケアするポイント用洗浄剤です。
濃密ジェルテクスチャが頑固な毛穴汚れやざらつきを絡め取り、なめらかでクリアな肌へ洗いあげます。
※詳細はお問い合わせください。
温感処方で毛穴汚れもスッキリ落とす「ホットクレンジングジェル」
温感効果によりメイクとともに、毛穴の奥のつまり汚れまですっきり落とすホットクレンジングジェル。92%美容成分処方で、洗えば洗うほど明るくうるおいに満たされた素肌へ導きます。
5. 今回のリサーチから見えたこと
日本人の中で、“毛穴”に悩みを抱えている人は少なくありません。
しかも、その悩みは深く複合的で、長期にわたっている場合も多く、ケアをしているのになかなか改善されないと感じる“厄介な”肌悩みといえます。
毛穴ケアへのアプローチとしては、一昔前に流行ったような物理的に角栓を剥がすケアは肌負担が大きいのでは?という意識が消費者にも広がっている印象です。
そのため、最近の毛穴ケアトレンドは、“やさしく”がキーワードになっており、角栓を溶かすアプローチが主流になってきています。
また、近年の酷暑に対応すべく、落ちにくい処方の下地やファンデーションが数多く発売されていますが、クレンジングをきちんとしないことで落としきれず、さらなる毛穴悩みに繋がる可能性も考えられ、令和ならではの新たな毛穴悩みも生まれてくるのではと感じます。
毛穴ケアは、懸命になるほど肌を痛めてしまう、やりすぎ美容沼に陥る感があり、バランスがとても難しいケアと言えます。
使い方や頻度、肌状態、季節、使う場所(全体か部分的)など、冷静に自分の肌を観察し、それぞれの肌状態にあった商品を適切に使用することが重要です。
最近は、美容医療による毛穴ケア施術も大変人気がありますが、化粧品で満足感を得られていない層や、間違った使い方や商品選びで毛穴悩みが悪化してしまった方の受け皿になっている様子も見られます。
深い悩みだからこそ、毛穴ケアは消費者側が即効性を求めすぎず、睡眠や食事を含めた生活習慣の見直しをしながら、長い目で改善していくという心構えが何よりも大切だと思います。
(執筆者:恩田雅世)
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そこでキャッチした話題やホットなテーマについて、外部のコスメティックプランナー恩田雅世さんと定期的にトーク&ディスカッションする時間を設けています。“OEM企業ならではの視点”で深掘りしたり、ブームの背景を探り商品やトレンドを分析、さらには、少し先の未来を予測してみたり…!4名の座談会を元に記事化しています。
登場人物プロフィール
![]() | 恩田雅世 コスメティックプランナー。 数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。 現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。 |
![]() | ホシケミカルズ広報S ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、 販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性( |
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