カナダ産エッセンシャルオイル
暮らしに香りが溶け込む時代に ― 天然精油の新たな魅力 ―
コロナ禍を経て、人々のライフスタイルは大きく変化しました。香りは一時的な癒しやリラックスのための手段から、日常を豊かにする存在として定着しています。ヘアケアやスキンケア、ボディケア、バスケア、メイクアップなど、あらゆるコスメカテゴリーで香りの存在感が高まり、「香りをどうデザインするか」もブランドの個性を左右する時代です。
香りの選択肢が増えるなか、自然の力を感じさせるウッディ系(樹木系、森林系)やバルサミック系(樹脂系)の天然精油の香りは、年齢やジェンダーを問わず幅広く支持を広げています。穏やかで落ち着いた印象をもたらすだけでなく、サステナビリティへの意識やストレス社会において自然回帰の流れとも共鳴する香りです。
カナダ北方森林から生まれた、サステナブルな天然精油
原料商社のホシケミカルズでは、カナダ北方の広大な森林資源を活かして生産される天然精油(エッセンシャルオイル)6種を国内総代理店として取り扱っています。モミ、ポプラ、松などの樹木から抽出される香りは、澄んだ空気、森林や大地の生命力を感じさせるラインナップです。
これらの天然精油は「エコサート・カナダ」「USDAオーガニック」のオーガニック認証を取得しています。さらに、独自の「循環型経済プロセス」による生産でトレーサビリティと環境配慮も両立しています。精油の製造背景そのものが“ブランド価値”の向上に貢献する原料です。スキンケア、ヘアケア、メンズケア、メイクアップなど、香りを起点とした製品開発にご活用ください。
広報S
<コンセプト設計のヒントに!天然精油とリンクするトレンドワード>
「おうちで森林浴」
「深い森の香りで深呼吸」
「ウェルビーイング」
「クリーン・ビューティ」
「天然アロマ系コスメ」
「ナチュラル・オーガニックコスメ」
「香りでととのう」
「“外気浴”体験でリラックス&リフレッシュ」
「アロマバスリチュアル」
天然精油6種の香りについて
フレッシュ感の中にわずかに甘さを感じるハーブ調の香り
【バルサムポプラ】
落ち着いたほのかに甘みのあるウッディバルサム調の香り
【スウィートゲイル】
フレッシュさと甘みのあるウッディ調の香り
【ジャックパイン】
森林を思わせるフレッシュで、シャープなグリーンハーブ調の香り
【ブラックスプルース】
清涼感のあるフレッシュグリーンなウッディ調の香り
【バルサムモミ】
清々しい透明感のある森林調の落ち着きのあるバルサミックな香り
製造メーカー「BoreA Canada社」について
精油の製造元である BoreA Canada社(代表:ジャン・クロード・ヴィルヌーヴ)は、2014年にカナダ・ケベック州北部で設立され、精油やハイドロゾル(※1)などの生産および輸出事業を行っています。 同社は、カナダ北方林の天然資源を活用した“サステナブルな生産”と、森林で生きる動植物との共生を企業理念に掲げています。その実現のため、粗原料となる樹木の収穫から蒸留まで、すべての工程を環境配慮型に設計し、環境負荷の低減と持続可能なものづくりを実践する企業です。
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※1 ハイドロゾル…精油を抽出する際に副産物として生じる芳香蒸留水のことで、ハーブウォーターなどとも呼ばれます。
製材・蒸留・バイオマス発電・農業を一体化した「循環型経済プロセス」とは?
BoreA Canada社では、北方林から得られる枝葉や針葉を活用し、移動式の蒸留機で精油を抽出しています。その過程で生まれる副産物は廃棄せず、再生可能エネルギーを生むバイオマス(※2)発電や農業に利用し、建材や食品など多分野にもつながる仕組みを構築しています。独自の循環型蒸留プロセスにより、従来の製造方法と比べて温室効果ガス(GHG)排出量を約60%削減しています。
① 持続可能な森林からはじまる循環
木材や枝葉を安定的に供給するため、政府管理下に基づき計画的な伐採と植林を繰り返すことで森林を維持しています。精油の粗原料(精油を抽出する植物素材)になる針葉や枝葉は、環境に配慮した方法で採取され、森の再生と次の原料を育んでいます。
② リサイクルで生まれ変わるバイオマス
製材や蒸留の過程で出る端材や木くず、植物残渣(※3)は、リサイクルされたバイオマスとして再利用されます。燃料や肥料として次の工程へ循環させることで、資源を無駄なく活かします。
③ BoreA Canada社の蒸留プロセス
②の工程でリサイクルされたバイオマスを原料に、バイオマス発電で得られる蒸気を利用し移動式蒸留機で精油を抽出します。
植物の蒸留には、希少性の高い天然水「エスカー水」を使用しています。塩素や化学的な処理は施さず、氷河期の堆積層(エスカー)を通して自然にろ過された水です。
化石燃料を使用せず環境への負荷を大幅に低減した蒸留方法であり、エッセンシャルオイルとハイドロゾル(※1)の高い品質を実現しています。
④ バイオマス発電によるエネルギー循環
製材所や精油の蒸留後に残る残渣を燃料として、グリーン電力を生み出します。発電による熱エネルギーは再び精油の蒸留工程に活かされ、自然の力だけでエネルギーが循環する仕組みを構築しています。
⑤ 農業へとつながる生産サイクル
発電や蒸留で生じた灰や残渣は肥料として農業に還元され、土壌改良や作物の成長を支えています。こうした取り組みにより、自然の恵みを無駄にしない“廃棄物ゼロ”の循環型生産サイクルを実現しています。
※2 バイオマス…木材、枝葉、食品廃棄物など再生可能な生物由来の資源のこと
※3 残渣(ざんさ)…精油の蒸留や製材の際に出る、枝葉や木くずなど植物のかす